加害恐怖の認知行動療法5

加害恐怖の認知行動療法5

加害恐怖の認知行動療法⑤―ノーマライゼーションー

良くない考えが浮かぶのは異常なのか?

強迫観念の内容は、当事者にとって、脅威的で、恐ろしく、恥ずかしく、罪深いような思考です。特に加害恐怖では、「自分が他人を傷つけてしまう」といったような考えが浮かびます。そのような考えが当事者の頭のなかで繰り返し浮かぶので「私は危険な人間だ」「私は自分を許せない」「私は異常な人間だ」と解釈し、自分自身の性格を否定的にとらえてしまいます

・このような考えが浮かぶ自分は異常者だ!

・自分が不道徳な人間だから、このような恐ろしい考え浮かぶのだ

・強迫観念のような考えは、きっと私の本心だろう。心の底では、こんなに恐ろしいことを考えている、ダメな人間だ

 

上記のように、強迫観念が浮かぶ理由について「自分の性格に原因があるせいだ」と考えてしまうこともあります。では、実際のところ、強迫観念のような良くない考えが浮かぶことは、異常なことなのでしょうか? 続きは次回のブログにて!