集団認知行動療法(5月11日実施)

集団認知行動療法(5月11日実施)

「問題を明らかにする」

 

日常生活で生活していれば、多かれ少なかれ問題があるものです。

 

何か困っていることがある時には、できるだけ問題を細かく調べて、明らかにしていけば、

おのずからどうすればいいのか見えてくることがたくさんあります。

 

例えば「人と話す時に緊張して困っている」という人がいたとします。

この説明だと、状況が漠然としているので、どこから取り組めばいいのかわかりにくいです。

 

そこで、もう少し具体的に説明してもらいます。

 

ある人は、数人の前では大丈夫だけど、会議など改まった場で注目されると緊張する、と言います。

 

またある人は、ある程度知っている人の前だと大丈夫だけど、初対面の人だとどうしていいかわからない、

という人もいます。それとは逆で、初対面の人はその場限りかもしれないから大丈夫だけど、親しくなってくるとだんだん緊張してしまう、という人もいます。

 

このように、問題が起こる状況を具体的に細かく聞けば聞くほど、どの辺りにこの問題を解決するカギが

潜んでいるのかが見えてきます。

 

そして「その時、あなたの頭にはどんなことが浮かびましたか(失敗したイメージや、変に思われないかな、という考えなど)」とその時に考えていたことにも意識を向けてもらいました。

 

そうすると、例えば「人に良い面を見せよう」と思いすぎていたから、緊張したのかも、と気づいたりします。

 

問題を丁寧に丁寧に聞いて、分析していると、自分で答えながら、その人はどこら辺に問題が潜んでいるのかが、段々とわかっています。

 

すぐに問題を解決しよう、とはやる気持ちはあるかもしれまんが、原因を丁寧に分析し、どこら辺を扱ったり、改善していけば楽になるのかがわかれば、遠回りせずに、問題解決に向かっていけます。

 

問題をしっかりと定義すれば、半分は解決したもの、と言っても決して過言ではありません。

それほど、自分の問題を丁寧に分析するのは大切だし、そこから自分で解決の糸口を見つけていくことができます。

 

今回、参加された皆さんは、自分で書いたり、話したりしながら、「自分の問題点はここだな」「ここを扱っていけばいいんだな」と人から指摘されることなく、気付いていました。

 

今後はその問題を解決するためにはどうすればいいのか、ということを扱っていきたいと思います。

ぜひご期待ください。