スキーマ(価値観)をかえるということ

スキーマ(価値観)をかえるということ

5月25日集団認知行動療法

「スキーマを変える」

 

前回までは、自分の価値観(「スキーマ」とも言います)がどこから生まれてくるのか。

どんなスキーマがあるから、今自分が困ったことになっているのかを分析していきました。

 

今回は自分が苦しめているスキーマがあれば、そのスキーマついて再検討し、

今現在は必要のないものであれば、それを変える方法を学びました。

 

自分を苦しめるスキーマとは、例えば以下のようなものです。

例)仕事は完璧にやらなければならない、ミスをしてはいけない、

人前では常にちゃんとしていなければならない、弱みを見せてはいけない、人から愛されない…

 

そして、そのスキーマが人生の中でどの段階で形作られていったかを探る、旅に出てもらいました。

 

人の記憶というのは、似たような物は、ちょっとしたきっかけで呼び起こしやすくなります。

例えば、ある香水の匂いを嗅いだら、昔同じ匂いの香水をつけていた人を思い出したり、

あるアニメの再放送を見たら、昔その放送を見ていた当時の状況を思い出したり…

そんな経験もあることだと思います。

 

そのように、考えもそのような経験をした場面を連想することが可能です。

まずはそのスキーマを考えた時の、身体の感覚、感情(例えば胸のあたりが重たい、寂しい感じ)を

感じた、もう少し前の体験が自然に浮かんでくるのを待ちます。

 

そして浮かんできたものに対して、イメージワークを行いました。

思い出した場面というのは、そのスキーマを形作る体験なわけですが、そのスキーマを変えていくような

働きかけをしていきます。

 

当時の自分に、今の自分が声を掛けたり、当時の状況を客観的に振り返って、新しく状況を解釈したりします。

 

このやり方については次回以降も行いますので、興味がある方は是非ご参加ください。

スキーマレベルを変えるのは、色々な記憶を扱う必要がありますが、やり方さえわかれば

自分1人でも色々とできるようになります。

 

また現在困っていることの解釈を変えるだけでは、なかなか上手く行かないところもあります。

ですが、問題のポイントがわかり、それにちゃんとしたアプローチを行えば、変えていくことができます。

 

次回以降どんな変化があらわれるのかが、楽しみですね。