加害恐怖の認知行動療法1

加害恐怖の認知行動療法1

加害恐怖の認知行動療法①

[ 加害恐怖とは]

加害恐怖の強迫症は、他人を傷つけてしまうイメージや衝動が頭から消えてくれず、そのせいで当事者がとても苦しむ精神疾患です。例えば、当事者の頭のなかで「他人に危害を加えるようなイメージ」が繰り返し浮かんでしまい、それによって「自分は恐ろしい人間に違いない」と考え、苦しんでしまいます。このような人達は、目に見える強迫行為よりも、頭のなかで不快なイメージが浮かばないように努力したり、逆に道徳的なイメージをして不快なイメージを中和するような強迫行為をすることがあります。

加害恐怖の認知行動療法の目的は強迫行為を減らすことです。様々な研究が、強迫行為をすればするほど、強迫症は長引いてしまうことを明らかにしています。強迫症の治療において、強迫行為を減らすことは、最重要目的といえるでしょう。