エンプティチェア~相手の気持ちを理解して行動すること~

エンプティチェア~相手の気持ちを理解して行動すること~

「エンプティ・チェア」

 集団認知行動療法にて「エンプティチェア」をやってみました。

これまでの人生は、様々な出来事を体験してきました。

 

高校の時、部活に打ち込んだり、仲のいい昔からの友人とは未だに繋がりがあったり、

色々なことがあったと思います。

 

その中でも度々思い出してしまうこともあるでしょう。

例えば、仲のよかった友達とけんかしたことや、仕事で失敗して怒られたこと、など

忘れたくても忘れられない出来事もあるでしょう。

 

その時に感じるのは、あの時ああしていればよかった、もっと思ったことを伝えておけばよかった、

という後悔かもしれません。

 

過去の経験で、少し不快な感情と共に甦ってくる思い出は、まだ自分自身の中で

整理されずに、残っているからこそ思い出したりします。

その出来事が自分の中で整理された時、そういうこともあったけどもう終わったんだな、

と自然に思え、懐かしい過去の思いでの1つ、と捉えることができます。

 

今回はイスを用意して、未だに思い出される対人関係の場面のロールプレイを行いました。

自分のイス、相手のイスを用意し、それぞれの場所に座ったとき、その人になりきって

相手に向かって言葉を伝えます。

そして、少し離れた場所に客観的な場所も用意しました。そこに立つことで、自分と相手の

やり取りを冷静に眺めることができます。

 

例えイメージの中でも、イスに座っている相手に対し、言葉で伝えると、自分の中で止まっていた

過去の記憶が動き出します。

言葉に出した時、あの時ああ言えばよかった、から、やっと自分の気持を伝えられた、に

変わっていきます。

 

自分の言葉に力を込めて伝えた人は、「やっと伝えられました」とどこかスッキリとした表情が

印象的でした。

 

もう顔も見たくない相手だとしても、イメージの中でもしっかりと言葉に出して伝えることで、

自分の言いたいことをしっかりと伝えた、という記憶に書き変わっていきます。

 

言葉で伝えることがどれだけ大切で、言葉で伝えることは、自分の気持ちを大切にすることだと

気づいてもらいました。