病院を卒業する、治療終結するには?

病院を卒業する、治療終結するには?

「病院卒業までの、計画を立てる」

~未来の予定は自分で決めるもの~

この病院に当初かかった時は、何らか困りごとがあって通われていたことでしょう。

しかし、通う期間が長くなっていくにつれて、いつの間にかどこを目指しているかわからなくなっている方もいるでしょう。

そのような場合には、今一度目標を再設定するといいでしょう。

資格を取るための学校というのは、そこに通うための明確な目標があります。

例えば車の教習所は、自動車の免許を取るために通うための場所です。何年も通っている人はいないでしょう。なぜなら通う目的が『自動車の免許の取得』、つまり『自動車を運転する能力を身に着けること』だからです。

今通院している病院は、教習所のようなところだと考えてもいいでしょう。

来院した当初は、身体の症状を訴える人が多いです。動悸、頭痛、めまい、倦怠感…

そのような症状は、比較的時間と共に収まることが多いものです。

ある状況に置かれたことで症状が発症したのなら、その状況から離れると、比較的症状が落ち着いたりもします。

例えば、職場の人間関係が問題で休職している人がいたとします。その人は、休んでいる間は調子がいいけれど、復職が近づくと具合が悪くなる人がいたりします。

それはどうしてでしょうか?

おそらく、再び同じような状況に置かれたら、自分の力では上手く対処できないだろう、という自己効力感(自分で対処できるだろう、という感覚)が低いのでしょう。

そう考えると、病院の通院を終了するポイントとして、再びそのような状況に置かれた時、自分の力で対処できる能力を身に着ける、というのが一つのゴールになるかもしれません。

そのテーマは人それぞれです。

『自分の意見を、ちゃんと相手に言葉で伝える』『親のせいで…という被害者意識から卒業する』『自分の意見を大切にする』など、様々なものがあると思います。

あなたはこの病院に通院して、どのような能力を身に着けると、今後もっと生きやすくなるのでしょうか?

そのようなことをテーマに扱っていきました。

中学校、高校などは、それぞれの学年で学ぶカリキュラムがあります。そして、それぞれ3年間で卒業することになっています。

今回は、病院を卒業するまでにどのような能力を身に着けるのか?

いつ頃までに卒業するのかを、最初に考えてもらいました。

期限があるからこそ、細かいステップを考えていくことができます。いつ頃に、どういう能力を身に着けていけばいいのかを、4つのステップにして考えてもらいました。

そして、現在は初診の時と比べてどのような能力を身に着けたのか、そしてあとの残りはどのような能力を身に着ければいいのかなども、分析していきました。

少しずつ能力を獲得していくと、自分がどうように変化していくのかを、イメージをしながら体験してもらいました。

あなたが現在病院に通ったり、何か資格の勉強をしたり、好きな趣味などを行っているものがあれば、それはどのような能力を身に着けることを目標としているのでしょうか?

そして、その能力を手に入れることは、あなたの人生にどのように役立つでしょうか?

自分が何を目指して、何を手にいれようとしているのか…

それを明らかにすることで、実現までの期間がぐっと短くなることでしょう。