自己肯定感を高めること

自己肯定感を高めること

「自己肯定感を上げるために必要なこと」

~あなたはありのままの自分を受け入れていますか?~

 

あなたの自己肯定感はどのくらいでしょうか? 高い、普通、低い… 

人それぞれ違うと思います。でも、自信の無い人は、おそらく『自己肯定感が低い』という結果になると思われます。

『自己肯定感が高い』というのは、どういう状態なのでしょうか?

何でも出来るという有能感がある状態? 人より優れている?

いえ、そのどちらでもありません。

『自己肯定感が高い』というのは、『ありのままの自分でいい』と思える感覚です。

つまり、自分には様々な面もあり、得意なこともあれば、苦手なこともある。

でもそういう自分でもいい、と思えることです。

それに対して『自己肯定感が低い』というのは、『今の自分ではダメだ』『何かが欠けている』

という感覚です。

このことから考えると、自己肯定感が高いのは、決して人より優れているからではありません。

むしろ仕事でも周りの人と比べて同じできであっても、自己肯定感が高い場合と、低い場合があるのがわかると思います。

自己肯定感の高さがどうなるかは、その人が自分自信をどれだけ受け入れているかによるでしょう。

では自分を評価する基準は、いつ頃身に着くのでしょうか?

生まれてきて赤ちゃんの頃に、すでに身についているのでしょうか?

生まれてきたばかりの子が「まあ、となりの子は目がぱっちりしていてかわいらしいわ。それに比べてわたしなんて…。くやしい~」と思っているのでしょうか。

そんなことはないでしょう。

周りによって与えられた評価を、しだいに自分の中の価値観として取り入れていくのです。

例えばお母さんに「近所の○○ちゃんは、算数の勉強が得意なんだって。あなたももっと勉強していい点を取らなきゃだめよ」などと言われると、心のなかで「勉強はできた方がいいんだな」「点数が悪いとダメなんだ」と思ったりしていきます。

このように成長するにつれ、様々な外部の基準を自分にも当てはめていくようになります。

子どもの頃に『勉強ができるのがいいことだ』という家庭で育った子は、勉強ができることが自分を評価する物差しとなっていくでしょう。

また『外見が人より優れていることがいい』という考えで育った人は、見た目、服装、髪型などを重視するようになるでしょう。

そのように、外から与えられた価値観は、しらずしらずに自分自信を評価する物差しとなっていきます。

しかし、その基準は誰から見ても正しいものなのでしょうか?

もしその基準をずっと適応していると、困ったことも起きて来るでしょう。

そのような基準を満たさないと、自分自信を評価できなくなってしまうからです。

例えば子供の頃から、ずっと勉強できていた人がいたとします。

会社に入っても、人よりも速く、正確に仕事をこなしていました。

しかし、ある時自分がやったことのない仕事に取り組んだ時、なかなか進まず、失敗もしました。

その時「仕事ができない自分は、なんてダメなんだ」と落ち込んで、すっかり自信をなくしてしまいました。

さて、こういう時はどうすればいいのでしょうか?

仕事が上手く行かないというのは、一つのチャンスでもあります。

それは自分が築いていなかった、能力を開発するチャンスでもあるからです。

それを乗り越えられれば、新たな能力を伸ばす事もできるでしょう。

(前回行ったテーマです)

このように、今まで外から与えられた基準は、それが上手く行っている時はいいけれど、上手くいかないと行き詰ってしまいます。

今回の集団療法では、自分が過去の体験から身に着けた外から与えられた基準を検討し、再度今の自分の基準に付け替えて行く、というテーマで行いました。

そして、自分の価値は人から与えられるものではなく、自分で決めるもの、ということに改めて気づいてもらいました。

あなたは、ありのままの自分を受け入れているでしょうか?

受け入れていないとすれば、その基準はどのような基準でしょうか?

もしその基準が自分を追い込んでいるのであれば、一度それを見直してもいいかもしれませんね。