あなたはひととどんなコミュニケーションをしたいですか

あなたはひととどんなコミュニケーションをしたいですか

「あなたは人とどのようなコミュニケーションをしたいですか?」

~コミュニケーションを通して、望むことを明らかにする~

アサーション(理論編)

「もう少しで復職するけど、無理な仕事を振られた時ちゃんと断れるか心配です」

「アサーションをここで練習したら、もう少し言いたいことが言える気がします」

参加者の方から、そのような声がありましたので、今回は自分が望むコミュニケーションの第1歩として

『アサーション』をテーマに、理論的な部分を扱いました。

ところでみなさんは、朝知っている人に会ったらどんなことを言うでしょうか?

おそらく「おはよう」「おはようございます」だと思います。

それは、朝は会ったらそのように挨拶するものだ、ということを知識で知り、それが習慣となっているからです。

もし旅行で外国に行ったら、どうなるでしょうか?

あらかじめアメリカに旅行に行くから、英会話の練習をしていれば、そのような挨拶が自然に出てくるかもしれません。

でも英語は苦手だし、喋れない、と思っている人は、なかなか言葉が出てきません。

英会話を習って、物の値段を尋ねる時は「How much is it (それはいくらですか)?」というフレーズを知っていれば、買い物の時に質問できるかもしれません。

でも英語を話すのは緊張するな~、と思っている人はなかなか言えないかもしれません。

そのフレーズを、実際に何度も口に出して練習することで、自然に言えるようになるでしょう。

コミュニケーションの練習をするというのは、英会話の学校に通うようなものだと言えます。

まずは、どのようなフレーズを言うといいのかを、習います。

そして、今度は習ったらフレーズを、他の人との会話の中で、何度も言う練習をします。

最初はぎこちなくても、何度も言うと、自然に言えるようになります。

実際に言葉に出して言ってみる、というのがポイントです。

言い方だけをならっても、咄嗟の場面では、なかなか口から言葉が出てこないからです。

まさにコミュニケーションはその方法を習い、練習して身体で憶えていく、というのが王道になります。

アメリカで生まれた人が、自然に英語を話せるようになるのは、実際に普段からそれを見聞きし、自分でも話しているからです。

生まれた時からその国に住んでいて、そこの言葉を話せない人は、よほどの問題がない限りいないでしょう。

自分の望むコミュニケーションの方法を身につける練習の場として、集団療法の場を活用してもらいました。

今回は理論を中心に行いましたが、次回はロールプレイで実践中心に行って行きます。

相手役がいた方が、最初は緊張しますが、言えた時の達成感は高いです。

今までと違ったコミュニケーションを取ることで、どのような素晴らしい世界が待っているのか…

楽しみですね。