加害恐怖の認知行動療法10

加害恐怖の認知行動療法10

・加害恐怖の認知行動療法⑩―ノーマライゼーションー

前回のブログで紹介した過剰な責任感に加えて、「思考と現実の混同」といった考え方も、強迫を引き起こす考え方です。

本来、思考と現実は別物ですが、それらを混同してしまい、つなげて考えてしまうのが、思考と現実の混同と呼ばれる思考パターンです。自分自身の良くない考えが、現実で起きることに悪い影響を与えているのではと思い込んでいます。思考と現実の混同には、以下のようなパターンがあります。

 

・良くない出来事に関する考えが浮かぶと、その出来事が実際に起こってしまう可能性が高まってしまう

・不道徳/恐ろしいことについて考えることは、それを実行してしまうのと同じくらいやってはいけないし、罪なことだ (考えただけで、犯罪だ)

・良くない考えが浮かぶと、私はいつか自制を失い、それを実行してしまいかねない。

 

上記のように、侵入思考に対して、過剰な責任感や思考と現実の混同といった考え方をしてしまうと、ノーマル侵入思考はアブノーマルな強迫観念になってしまいます。