千葉駅前心療内科｜EMDR治療とは

1987年にアメリカの心理学者であるFrancine　Shapiroは公園を歩いているときに目を左右に動かすことで、苦痛であった記憶の苦痛度が減ることに気づいた。
苦痛となっていた記憶を思い出しながら、意識的に目を左右に動かすことで不安感が下がることを発見した。
その後トラウマ記憶を思い出すことで苦痛が減るだけではなく、肯定的な連想が増えたり、記憶の意味づけが変化したりすることが観察され、記憶の再処理が行われていると考えられるようになった。

処理を現在、過去、未来にわけて治療計画をたてていく。

病状の土台となる過去の出来事、障害が生じている現在の状況、適切な将来にむけての未来の鋳型に着目しながら各事例において8つのプロセスをおこなっていきます。
すなわち、病歴の聴取からはじまり、ターゲットとなる出来事の代表的な映像の同定
否定的認知や肯定的認知の同定をおこなっていきます。
ほかにはトラウマ記憶の感情と自覚的障害部位を明らかにすること。
その後脱感作という処理を行います。これは記憶を再処理することであり、過小・過剰アクセスへの戦略なども含みます。

次に植え付けを行います
これは選択された出来事に対して、より好ましい肯定的認知を植え付けます。

次にボディスキャン
身体上の不快な感覚がないかどうかしらべます。

近年EMDRはトラウマ治療だけではなく、うつなどの感情障害やパニック障害などの不安障害などへも検証されつつあり、適応がひろがってきています。
千葉駅前心療内科でもEMDR学会の認定をうけた臨床心理士が複数在籍しておりEMDR治療にあたっています。ご希望のかた、ご相談ください。

＊なお、ＥＭＤＲ治療は時間を要する治療となります。

じっくり時間をとり、規則的定期的に通院受診されることを推奨します。