トラウマや自傷行為の対処法は千葉駅前心療内科(メンタルクリニック)へご相談ください|トラウマ

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患者の気持ち

トラウマと記憶について~トラウマ発生のメカニズム~

  • EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)療法では、生命の危機に瀕する重大な出来事だけではなく、ありふれた日常茶飯事の出来事の衝撃に対しても、臨床家が敏感になることを願い「トラウマ」という用語を使用しています。基本的に、EMDRは機能不全および健康への経験的な寄与因をターゲットにします。
  • 記憶のネットワークは、知覚、態度、行動の基礎です。
  • 苦痛をもたらす出来事(大きなトラウマT/生命の危機にかかわるPTSDと小さなトラウマt/虐待、いじめ、性的被害、兄弟間やその他の差別)は精神病理の主な基盤です。
  • 記憶のネットワーク内の情報処理システムは、本来、苦痛を適応的な解決に移行させる機能を持っています。ところが、苦痛をもたらす出来事によって情報処理システムへの妨害が起き、情報(見たもの、聞いたもの、感じたもの)が処理されず知覚されたものとして不適切なかたちで貯蔵(冷凍保存)されることを、引き起こします。
  • 現在の知覚が記憶のネットワークと連結することで、過去の未処理な記憶のさまざまな要素が体験され(感情、身体感覚、思考や信念)、既存の記憶のネットワークが優位である中、現在の知覚が統合されるために新たな情報も、不適切な色に染められ機能不全なかたちで貯蔵されている記憶に影響されます。つまり、過去=現在の感覚です。

トラウマの具体的な例

  • 過去における経験(未処理の記憶・試金石記憶・試金石出来事)。
  • 現在の機能不全のほぼ全ては、“体験的な根”(試金石記憶)を持っています。
  • 過去の未解決の記憶は、記憶システム内に凍結してしまった情報(感情・身体感覚)として現在の問題に連結(否定的認知・信念を介し)しています。例えば、

①幼少期の屈辱(トラウマ)、②ネグレクト(愛着)、③事故(インパクト)の3因


トラウマとフラッシュバック

  • 現在の出来事を引き金にして、記憶(解決されていないトラウマ)の貯蔵庫が開かれると、人は頭に浮かんで来るものを実際に今起こっていることだと感じてしまいますが、大抵の場合、非常に古い記憶か自ら意識していないところに燻っていた記憶の“フラッシュバック”にすぎません。
  • 現在の出来事は、過去の傷が癒されるか当人がその情動に対し客観的になれるようになって初めて、こころの奥底に隠されていた“苦痛の貯蔵庫”の影響から自由になれるのです。

トラウマによる機能不全からの回復

  • 線路を下っていく「電車」のように、情報は、本来なら、機能不全から機能的な方向へ動きます。未処理な記憶の処理により、機能不全な素材は凍結状態から解凍が始まり、適応的な(適切/肯定的)解決が可能な状態になり、そして、機能不全は機能に道を譲ることになり、さらなる適応が生じることで、肯定的な状態はさらに増加してきます。

解離について

<自己の構造>

  • 我々の自己は、たいてい、住居と同じように機能によって構成されています。各部屋は関連する機能が効率よく働くよう区画され全体を構成しています。脳も同様、自己の中で“学生であること”を担当する部分は“親であること”の責任をもつ部分とはかなり切り離されています。このおかげで、関連性の少ない行動が、混乱しないようになっています。このようの不適応的な反応との連合がいっさい存在しない解離のことを「正常な解離」としています。
  • 自己の構造において“表面的なノーマルな人格・フロントパート:ANP”と“感情的人格・コンテナキッズ:EP”という概念があります。EMDRの根本的理論によると神経ネットワークという生理学的現象は、治療によって適応的に処理されるまで自己の構造は神経ネットワーク(自我状態)を切り離しておく必要性によって大きな影響を受けますが、それこそが解離を維持する手段となります。この不適応を増大させる解離を「病的解離」とし、正常から病的に至る幅広い体験を一つの「解離の連続体」としています。

<解離障壁>

  • 自己システムには、幼少期にトラウマを抱えた人々の内なる“家”にはしばしば、多くの考えや感情、身体感覚、情動(秘密にされた、あるいは恥ずかしさと共に体験された強い感情)があり、まるで鍵つきのドアと厚い壁によって隔たれているかのように、自己からも他者からも隠されている。セラピーを進めていくうちに、自分を恥じることが減り、自分自身を受容しやすくなって“内なる家”に至り、より開放的な“間取り図”を手に入れることができるようになります。
  • トラウマ治療を急いで行おうすると、この壁は、すなわち“解離障壁”に阻まれ、作業が行き詰まってしまいます。治療の行き詰まりや“ルーピング・堂々巡り”は、ある事柄が本人によって否定されたり、認めるのが辛すぎたり、強烈な羞恥心を感じたり、するため解離してしまった場合に起こります。“パーツ”に語りかける自我状態療法を用い、トラウマとなるある記憶における“自分自身の反応”を恥じていることにアプローチします。

<健康な境界と解離障壁との違い>

  • 心的外傷を体験していない人は、思い出そうとすれば、ある自我状態やそのときに起きたことを、別の自我状態にあるときでも思い出すことができます。深刻な心的外傷歴がある人の場合は、解離が“健忘障壁”を作ってしまい、そのため自己のさまざまなパーツの間を自由に行き来する能力が著しく損なわれます。
  • アクセスしにくい自我状態を表すものとして“交代人格”、自己のパーツ同士の仕切りがそれほど強固でないとき、それを単に“自我状態”としています。交代人格ではパーツの切り離しが非常に明瞭で、他のパーツの生活についてほとんど覚えていません。

<状態依存学習>

  • ある自我状態のときに、学んだ情報は、それと同じ状態にある場合に最もよく思い出せるという事実を指します(一連の環境や人間関係の中では、特定の自我状態、あるいは存在様式にアクセスできるが、別の環境や人間関係の中では、その自我状態にアクセスできない)。
  • 混沌とした過程で暮らしている子どもにとって、ある自我状態に切り替わると、その前の状況をすっかり忘れてしまうことは、辛い現実を生きていく手立てとなり、思い出せないことが辛い現実を生きていく最善の方法となるのです。

<幼少期の想像上の友人>

  • 子どもが2~6歳の間、“想像上の友人”を作り上げ、寂しさや辛い感情から逃れられる助けになります。自己概念が発達していくに連れ、自分の感情を統制し、よりスムースに自我状態の切り替え(スイッチング)ができるようになるにしたがい、こうした空想上の友人は消えていき、一つの“統合された自己”が形成されます。
  • 非常に辛く、慢性的で、逃れることのできないトラウマがある場合、想像上の友人から脱却するのではなく、いっそう強く頼るようになる。そうすることで、仲間意識や安心感(解離性同一性障害・DID)が得られるが、これが問題行動の原因となることもあります。

<加害者像の取り込み>

  • 子どもが親の像を“取り込む”または“内在化する”というのは“良心の成長”という通常のプロセスでもあり、自己監視(セルフモニタリング)・自己評価・自己強化・自己方向づけなどを含むセルフコントロール機能が獲得できるようになります。
  • 問題のある家庭では、子どもは辛い現実を生きていくことに大きな関心を向け、通常のセルフコントロール機能(自己統制能力)が獲得できない。病的な取り込みが起きると、疑いもなく、親や自分に危害を加える人の行動・信念・思考の枠組みなどを自己の内側に取り込んでしまうのです。
  • “取り込み”は、被害者である子どもと加害者との区別を曖昧にする。たとえ親が加害者であっても子どもにとっては愛情と愛着の根源であることに変わりはなく、内側に取り入れることで、親の愛情を失ってしまうのではないかという“不安”を軽減させ、また怒らせてしまうのではないかという“恐怖”を減じる役目も果たす。親の攻撃性を内在化することで、親から受ける被害をある程度コントロールできます。
  • トラウマとなる出来事が起こっている瞬間、加害者(親または他者)は、自己愛から、自分の欲求や望みだけが重要だと感じ、子どものそれを完全に無視してしまう。子どもは搾取の対象となり、子どもの受ける傷は、自己構造への弊害となります。
  • 虐待を受けた子どもは、自分が人間として扱われず、モノのように利用されているだけの対象なのだと学習、その結果、自分を無意味だ、存在していないと感じ、危害を加えている親こそ正しい、と感じるようになる。親の視点を取り込んだことで、虐待被害者である子どもは“自尊心”が持てず、“自己批判”が強いといった問題を抱える。親から習った懲罰的な自我状態が、常に、自分自身に強烈な批判の言葉を投げつけ、“自信”を持った行動ができなくしてしまいます。
  • 悪意がなく、良かれと思って子どもを非難している親や、子どもの感情や欲求の大切さを認識しそこなっている親も、加害者となりうることに細心の注意を要します。攻撃者との同一化:加害者の投影、自傷行為(リストカット)
  • 親の攻撃性取り込み(内在化)によって、その攻撃を部分的にでも被害者である子どものコントロール下に置く効果があります(加害者との同一化)。一方、愛する者(例えば親)が自己懲罰的なとき、同じように自己懲罰的な態度を取ります(被害者と同一化)。これに発する自己嫌悪とそこからくる苦痛と関わる内的力動は、しばしばリストカットや自傷行為の原因になります。“自傷”は、苦痛の一部を解き放ち、抜け出せそうにない永遠の閉回路をたとえ一時的ではあっても断ち切ることができるのです。
  • 自己懲罰と自己嫌悪があまりに強烈で逃れることができないとき、“自傷行為”によって束の間の安心感を得ようとします。

解離の評価方法

(1) EMDR療法における安全性の確保
解離障壁(交代人格)の存在の有無の確認は、EMDR療法において必須の両側性刺激を 安全に使えるか、の確認を最初に行わなければなりません。自己を防御するため、強固な解離の壁を築き受け入れがたい記憶を取り囲み、主人格を守っている交代人格の存在を念頭に置くことは必須です。なぜなら不用意な両側性刺激はこの壁を下げ、また薄くする可能性があるからです。そのことでコントロールのできない「感情の氾濫」が起き危険な状態に陥ります。安全性の確保には、慎重かつ緻密な科学的評価がなくてはなりません。
(2) DES-Ⅱ
正常および病的解離の評価は「解離体験尺度」(DES-Ⅱ:Dissociative Experiences Scale)という質問紙によってなされます。「その体験は0%から100%でどれほどか」を問うもので、回答の合計値および平均値を算出し、解離の体験度合いを評価する尺度です。
(3) DES-T
DESから採った8項目からなる簡単な尺度であって、病的解離(健忘、離人、没頭)に焦点をあてた尺度で、解離障壁の存否を推測するためのものです。
(4) DESの欠点
身体表現性解離項目が含まれていないため、心身両面を包括した全般的な解離傾向はアセスメントできません。しかしこの試みとして近年、身体表現性解離に関する質問紙;SDQ20が開発されています。
(5) 上記、DES-Ⅱ、DES-Tが高得点だった場合(解離障壁の存在を示唆する)
  • 精神疾患の診断・統計マニュアル「DSM-Ⅴ」解離性障害群のための構造化面接技法を用い、さらに解離障壁の存否を確認します。
  • また、カプラン臨床精神医学「解離性同一性障害(交代人格の存在)患者に診られた16種の二次的特性の頻度」の質問項目を用い、さらに、自我状態療法による交代人格の存否を確認します。
  • これでも隠れた、また出たくても出てくることができない交代人格も存在する可能性があるので両側性刺激を加えることに、細心の注意を払います。このことに配慮しながらEMDR療法の両側性刺激より、安全のためイメージ療法を先行させるかも知れません。