千葉駅前心療内科|こどもへのEMDR治療 こどもの心理療法の新たな挑戦

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こどもの発達障害については、専門検査を要するためこどもの発達障害が疑われる場合は専門病院へご紹介させていただくこととなります。特段発達障害的な要因がない場合は、当院での心理療法やカウンセリングは可能と思われます。

こどもへのEMDR治療

トラウマにはテロや災害など命に関わるようなトラウマや、親子関係や対人関係、学校での出来事、いじめ、などから不登校になってしまうケースなどのトラウマがあります。このようなトラウマにさらされながら成長していっているこどもたちに対する支援や治療などは現在のところ多くはありません。

こども時代におこったトラウマを幼少期に修正ができればその後の成人してからの影響も少ないとおもわれます。

EMDR治療は脳内の肯定的な記憶と否定的な記憶のネットワークの連結により情報全体が かわる治療といえます。

EMDRとは

否定的な自己評価やそれに焦点をあてたときの感情、その強さ、身体感覚を意識しながら25往復程度の素早い眼球運動を通して自然な連想の流れが肯定的な連想の終わりになるまで続ける治療をいいます

*ひとは本来、経験を適応的な連想にむすびつけ自然に問題を解決する能力をもつといわれており、眼球運動がその解決する能力を適応的にむすびつけることを助ける働きがあるとされています。

  • 子どもは言葉と認知能力の発達の段階にあります。さらに、セラピーを含み意思決定権は自分を取り巻くどんな環境からも認められていないのが現実です。
  • 脳科学的には、右脳(イメージ、創造性、空間把握、身体感覚)は、6~10歳、脳梁が発達し終えるまで左脳(言語、記憶、分析、判断)と完全にはつながっていません。ですので、治療は、右脳に働きかけることが中心となります。
  • 幼いときの深刻(親の都合でなく、子どもがどう感じているのか?)な養育環境による経験は、脳の発達に影響を与え、結果として感情をコントロールする神経回路が未発達になってしまいます。誕生以前から、すでに持って生まれた8つの強い感情である情動「恥」「怒り」「恐怖」「悲しみ、パニック」「ケア、世話」「欲望」「探索」「あそび」が、自然な発達を阻害されてまいます。そして、心が育たず「心ない人」の道を歩むことになってしまいます。
  • EMDRは非常にパワフルで、子どもの苦しみがとても大きいことを鑑みると、私たちは準備も疎かに、一刻も早くトラウマ処理に入るべきと感じてしまいがちです。この点を大人である私たちが心して臨まねばなりません。サバイバーである小さな勇者からパワーを取り去ってしまえば、例えそれが今一番の最善策と見えたとしても、その介入がサバイバーの回復を促すことはありません。

EMDRの8段階

  1. 生育歴や病歴の聴取
  2. 準備:治療者との関係性を形成。肯定的な記憶の活性化や安定化をはかる
  3. アセスメント:ターゲットとなる出来事の同定、否定的な認知や肯定的な認知の同定
  4. 脱感作:記憶の再処理、過剰や過小アクセスへの戦略をねる
  5. 植え付け:より好ましい肯定的認知をうえつける
  6. ボディスキャン:身体面の不快な感覚の処理
  7. 終了:安定した状態で終了できるようにする
  8. 再評価する

治療の実際

  • 私たち治療者が活用しているEMDRハンドブックには、「EMDR療法を用いた子どもの治療」が整理されています。実際の治療は、事前準備をし、これに沿って8段階で進めていきます。
  • 左脳とのつながりがまだ不十分な子どもは、自分の気持ち・感情をいい現わすことが苦手です。そこで、イラストでの表情カードや感情カードを利用します。また、お絵かきで気持ちを「色」や「形」にしてもらいます。つまり、母体にいるときから持っている「あそび」の感覚を、活用します。
  • 治療全体が「あそび」なのです。「楽しい」「面白い」が前提にあります。つらいことからの回復は、楽しみながらお山に登って遠くをながめ、「あー、いい気持ち!」を目指します。登り始めは治療者の手を取り、最後は一人自力で頂上を目指します。そして、登頂です。片方の手を腰に当て、もう片方の手で目の上にひさしを作り、「絶景かな!」と、自分の未来を見据えて完了します。

1) 動機づけ面接

  • 子どもは、たいてい自分自身の行動を変えることに、それほど興味がありません。実際、自分の考えに固執し、治療者が自分を変えられるのか?「面白がって」、それに挑んでいます。治療者も親も試されているのです。左脳とのつながりが不十分で、「分析」「判断」は正確にはできません。性格、根性が悪いのではありません。純粋なのです。まじめに遊んでいるのです。彼、彼女らの気落ちに寄り添い、それを尊重するのが大人の役目です。

2) 気落ちの色

  • 感情と色を組み合わせたエクサイサイズは、子どもが、安全に感情にアクセスするのを助け、感情をつかさどる非言語的な右脳の情報を再処理するためのターゲットにしています。このためには画用紙と色鉛筆を使います。
  • このエクサイサイズによって、広範で漠然とした感情体験を左脳の処理機能へ移して、名付けたり、整理したり、経験の構成要素をそれぞれ分けて、圧倒されるような経験をコントロール可能なものへと変えることができます。
  • エクサイサイズは具体的なので、子どもにとっては、左脳への認知的な働きかけ「ただ、そのことについて考えて」よりも理解するのが、発達上、容易です。また誰もが内的体験は違うのですから、このエクサイサイズに「間違った」やり方というものはありません。ただ皆で楽しめばいいのです。

3) ゲームとプレイ

  • すべてのゲームとプレイは、セラピーになる可能性を持っています。子どもがプレイに入っているとき、安全を感じ、心がより柔軟になって漂っている状態になりやすいのです。このとき、子どもはより容易に多くのことを学ぶことができ、感情を安全に処理することができます。
  • 子どものセッションは、哺乳類が感情の動物であることを、私たち大人が、かつて、純粋でそうであったように、改めて、子どもたちから、「感情が大切」を学ぶことのできる良い機会となります。

4) スキルを伴うゲーム(BLS:EMDRでの両側性刺激)

  • 身体的なスキルや器用さを要するゲームも、フラストレーション耐性を高める素晴らしい機会をもたらしてくれます。その上、集中力、決断力、自尊心を高める機会を提供してくれます。これらのゲームは発達障害や注意欠如にも有効ですが、それは治療者が、ここで得た学びやスキルを、学校や他の環境にまで広げていく援助をする、ことによるものです。
  • 治療者は心からゲームを楽しみ、あそびの感覚は不安を和らげ、流れに入るのを可能にします。集中力をみせ始めたら、コメントし、達成体験に伴う気分の状態を、BLSで「打ち込み」ます。

こどものEMDRの特徴

1セッション45分程度とすること。絵カードをつかう、イメージを用いる、こどもの言葉を用いるなどの工夫をする。眼球運動のときに指人形をつかう、おもちゃを使用するなど。こどもの場合は大人とくらべ記憶のネットワークが単純であるためにEMDRによる情報処理は速くすすむといわれています。

*EMDRはほかの心理療法よりも言語能力が高くなくても実施ができるという特性があります。


こどものEMDRによりどうかわるか?

肯定的な状態に達するようになります。
表情が明るくなる、すっきりした晴れた表情になる、トラウマだったことがどうでもよくなる、新しい対処法を学習するようになるなど。肯定的な出来事の記憶を思い出すなど。


千葉駅前心療内科におけるこどもへのEMDR治療

EMDR治療は言語能力が高くなくても施行が可能な治療法といえます。当院ではその治療上の特徴から十分にこどもへの適応があると考えています。英国や米国、独、仏などの学会でもEMDRは治療ガイドラインに推奨される治療法として紹介されており、こどものかかえる学校でのトラウマ、家庭でのトラウマ、人間関係上のトラウマなどをターゲットにEMDR治療を行っています。