妊娠うつ、産後うつ、マタニティ・ブルーズ
日本における産後うつは調査によると10%前後ともいわれています。
産後うつにより新生児あるいは家族への影響は大きな影響があり
母親の希死念慮、こどもへの愛着の問題、こどもの虐待、などとも関連性があるとされています。
周産期の問題として多い妊娠うつ病、マタニティブルーズ、産後うつについて、ここでは説明したいとおもいます。
妊娠中のうつ病の有病率は多いもので17.8%までにのぼるとされている調査もあります。
妊娠中のうつのリスクファクターとしては生活上のストレス、経済的な問題
うつ病の既往、サポートの不足などがあげられています。
分娩後2,3週間から6か月の間に発症するといわれています。
症状が2週間以上続いた場合は産後うつ病の可能性があります。
産後うつのサインとは
などをしてくる
分娩後2-3日ごろから、おこることが多い。
25-50%におこるともいわれている。
気分が沈んだり、涙もろくなったり、不安や焦燥感が強くなったり気分がかわりやすくなったりする。
女性ホルモンの急激な変動によるものとおもわれ、1週間もすれば正常であれば軽快するものと言われる
しかしマタニティ・ブルーズを経験したひとは経験しなかった人に比較して産後うつ病になる率が4倍高いといわれており
注意を要するとおもわれる。
育児への不安、そして家族関係の問題、とくに夫との関係などの心理的サポート、相談、心理的ストレス、などをこころの専門家である臨床心理士と相談することで対処していきませんか。
当院ではこころを上手に整理する各種心理療法を積極的に行っています。たとえば認知行動療法的なアプローチにより、うつや不安などの症状を軽減する治療法も行っています。
ストレスについて考え、うつになりやすい考え方を修正し、ストレスをためやすい行動の修正、上手なリラクゼーション法などを考えたりすることで上手に産後、育児ができるようにサポートをすることを考えていきます