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患者の気持ち

カウンセリングの目的はなにか?

カウンセリングの種類も、カウンセラーの性格も様々ですが、カウンセリングの目的とは一般的に以下のようなものです。

・クライアントの心の成長を促していくこと
・行動の変化や新しい可能性をもたらすもの
・新たな考え方、これまでとは違った見方を話し合うこと

このような目的を達成するためには、カウンセラーとクライアント/患者との信頼関係や協力関係が必須となります。信頼関係や協力関係は一日にして起こりえません。カウンセリング内でのコミュニケーションを積み上げることで、構築されていきます。

つまり心理カウンセリングには
「継続性」「カウンセリングに対するモチベーション」「問題意識」「自己内省力」が大事といえます。

カウンセリングでは自己成長や自己解決力を強化していきます

*すぐに答えを求めるのは自己解決力を阻害します。
自分で考えそして判断し自己解決できるようにするのがカウンセリングの役割です

カウンセリングは、カウンセラーが患者さんに助言をする機会ではありません。もちろん、心理教育という視点から、心理学・精神医学に関する様々な情報提供をすることはあります。しかし最終的な答えを探すのは、患者さん本人です。

不安な気持ちが強いと、ついカウンセラーに対処法や解決策の答えを求めたくなってしまうかもしれません。もちろん、患者さんからすれば、そのような衝動が高まってしまうのは無理もないでしょう。しかしカウンセリングは、あくまで患者さんが自己成長を遂げる場です。カウンセラーは、患者さんが自らの問題を解決できるようになるよう、様々な質問を投げかけ、患者さんの自己成長をサポートしていきます。

ご本人様が抱えておられる自分の悩み(ストレッサー)について、ご本人様自身の気持ちが混乱していたり、自分の気持ちが分かりにくかったり、自分が何に悩んでいるのか、自分でもよく分からないことがあります。つまり、自分の問題に対する整理が出来てないことがありますので、問題に対する自己理解や自己決定をするためのお手伝いです。あくまでも患者様が自分の問題を主体的に考えるためのお手伝いになるかと思います。

カウンセリングの必要性をこころの回復理論から論じると

<はじめに>

発達障害における二次障害を含む精神症状の全ては、自分の力ではどうすることもできない取り巻く環境、突然の困難な出来事、生命の危機に瀕する、またそれに準ずる事態に、生存のため自らを護っていることに他なりません。もし、環境がその人に沿ったものであるのなら、安全、安心を感じるものであるのなら、ソーシャルエンゲージメント(社会的絆)のなかで、腹側迷走神経(リラックスし、穏やかで、包まれ繋がっている感覚)が優位でいられるのです。平穏な生活で、また、その子にとって望ましい育ちのなかで感じられるものです。

<こころの回復の4段階のプロセスとは>

防御システムとして、身体に免疫力、心に以下に示した神経退行(原始的な神経系へさかのぼる)があります。両システムとも、存在を脅かす生命の危機に対抗するものです。免疫力は、外敵を排除すれば、その役割を終えて戦いは終息に向かいます。一方、心は環境がかかわり自分の力だけで状況を変えることはできず終息へは歩めません。自力回復は困難です。心の回復は、他の人の支えを得ながら以下の4段階のプロセスを経ていきます。

環境(自力脱出できない苦痛な状態:虐待、いじめ、パワハラ)、インパクト(突然の困難な出来事:災害、事故、事件、性被害)
      ↓
①交感神経(生存のための防御):闘争するか逃走するか
      ↓
②背側迷走神経(生存への反射反応):シャットダウン・凍りつくか逃避するか
      ↓
③腹側迷走神経、成長、立ち止まり考え、立ち止まり学ぶ
      ↓
④腹側迷走神経、発展、学びを実践、形にして味わう
      ↓
回復、視野が広がり、ソーシャルエンゲージメント(社会的絆)への回帰

危機に曝される事態に遭遇すると、上記のように精神症状を駆使して危機から脱することを試みます。

生物に組み込まれた、生存のために

①1億年前からの交感神経や②の5億年前の背側迷走神経・シャットダウンへと神経システムを退行させます。

①に関連する症状は、PTSD、依存症、強迫性障害、パニック障害、不安障害、恐怖症、双極性障害、適応障害など

②に関連する症状は、うつ病、離人症、解離性同一性障害、慢性疼痛など

実際は、これらの症状が併存し、①と②の両方を使っていることもあります。また状況に応じて流動的に方略を変更し、症状が変わることもあります。この事態から抜け出し③④に戻るには、環境の改善に加え、この体験した状況を、一端立ち止まり、周囲を見渡し、考え直さなくてはなりません。そして再発を防止するには、立ち止まり、この事態から学ぶことが必要となります。それには、保護された環境で安全が保障された安心のなかに居なくては到底できない相談です。生命を脅かす環境から身を守っているのですから、そうそう鎧を脱ぐことなどできません。安心、安全が提供され、それを実感することができて初めて次に進むことができるのです。このプロセスが成長です。そして発展へと進んで行きます。結果が伴いそのことを確信する作業です。学んだことを実践、見える形にして具体的な成果を確認することで、回復を揺るぎないものにすることができます。つまり③④へ帰還を果たしたのです。

<こころの回復を獲得するためにはカウンセリングが必要である>

このプロセスを進める①②の状況から③④へ戻るため、安全が保障され、安心へと導くのは何でしょう。残念ながら薬では一時的な和らぎで、立ち止まり考え、立ち止まり学ぶ、ことなどできません。また自力のみで立ち止まっていては生命を護ることはできません。何らかの助けが必要です。癒しという力も一つです。癒しである程度、状態の安定化をさせることはできます。薬もその助けになります。しかし、肝心なのは考え学ぶことにあり、その先の実践、形にして、なのですから、並走しながら、考えを促し、学びの補助やヒント、実践の足がかり、形を共に味わい感銘を共有し合う存在が必要です。それが、心理療法・心のダンスを、共に、実践するパートナーである心理カウンセラー、サイコセラピスト(臨床心理士)です。
心理療法の目標は、状態を変化(安定化)させるだけでなく、特性を変化させるところにあります。このためには、立ち止まり考え、立ち止まり学ぶ、道を歩むため、支えや案内・リードが必要となります。
①②に投薬のみでは③④段階への進展が滞り回復への道は閉ざされてしまいす。薬物療法は、心理療法の効果を加速させる役割を果たし、心理療法は、①②から③④へ進むためのサポートをします。この点が心理療法を必要とされる理由です


こころとからだに着目するカウンセリング治療の例:フォーカシング

<フォーカシングとは>

「フォーカシング」は、アメリカの哲学者で臨床心理学者のE.T.ジェンドリン(1902~2017)によって創設された心理療法・自己理解のための技法です。それはカウンセリングがうまく進展するための研究から生まれました。

人はとかく「心とからだ」は別のものだと考えがちですが、実際のところ「心とからだ」は非常に密接に繋がっているものです。また、まだ言葉にならないけれども、なんとなくモヤモヤするような気がかりを、普段の生活ではあまり気にかけないで見過ごしていることが多いかもしれません。

フォーカシングは、その「からだ」の感覚や普段なんとなく漠然と感じている気がかりに焦点を当てていきます。丁寧に「からだ」の感覚や気がかりと向き合い、そのメッセージを受け取ることで自分の本当の気持ちに気付いたり、新たな発見をしたりして、問題を解決に導き、心を癒す効果が期待できます。


<フォーカシングの目標>

・自己理解・自己洞察が深まる
・自分らしくいられるようになる
・悩みや困りごとと適度な距離を取れるようになる
・リラクゼーション効果
・自分に優しくなれる
・心がほっとする
・心配事や気にかかることへの解決法を見出す


<フォーカシングの方法>

フォーカシングにはいくつかの進め方ややり方がありますが、ここでは基本的な流れをご紹介します。

① まずはゆったりと腰をかけて準備をする
② からだの内側に注意を向け、「気になる感じ」をみつける
③ みつかった「感じ」や「気持ち」「考え」など、出てきたものすべてを認める
④ その「感じ」にぴったりの表現を見つける
⑤ 表現とからだの実感をくらべる
⑥ その「感じ」と共にいる・つきあう
⑦ 終わりにする


<フォーカシングが有効に働く場合>

フォーカシングでは「からだの感覚」や「自分の内側を感じる」ということをセッションの中でしていきます。「自分の感覚」を感じられる方には、どのような疾患の方にも有効に働くと考えられます。

しかし、症状がとても辛く落ちついて自分のからだや感覚、気持ちに寄り添うことができない状態のときや、からだや感覚に目を向けること自体に苦痛を感じる方には他の心理療法をおすすめいたします。